息子が3歳の時に、自閉症と診断されました。その時のことを思い出して、書いてみようと思います。
思い違いや、医学上間違ったことを書いているかもしれませんが、あくまでも個人の主観で書きますので宜しくお願い致します。
オウム返しをする、言葉が遅いということは多少気にはなっていましたが、保健師さんからも、これ何?と尋ねられてもすぐに答えられると言われていたので、「初めての子やし、男の子で言葉が少し遅いかな」くらいにしか思っていませんでした。
ただ、何かを暗記するのは得意で、ひらがな、カタカナ、世界の国旗、日本の都道府県は、2歳半を過ぎた時にすべて言えたので、「間違いなく天才やな!」とママと言っていたのを思い出します。
そして、幼稚園での入学式。
入場して席に座る前に、なにかソワソワしてるなと思ったのもつかの間、ピアノを見つけて走り出し「ポロンポロン」と弾いてしまったのです。
これには、会場が唖然・・・。
親としては、「物怖じせんと、なかなか根性あるやんけ~」と思いましたけど。。。
ただ、それ以降は問題なく、幼稚園に通ってましたし、安心していました。ところが、5月にベテラン先生に、「耳が弱いかな、ちょっと気になるかな?」と言われ、耳鼻科に行ったが問題なし。
市に相談をすると、子供の育ちが気になる課みたいなものがあり、相談会をやっていたので行ってみました。
「間違いないな~。でも病院へ行って確認をしてください。」
この言葉を受け、発達障害支援センター(?)に予約。
そして受診できたのは、半年後の12月(長っ)。
遊びや会話の様子を見ていた先生から、
「長男君は、自閉症です。」
と診断を受けたのです。。。
色々な思いがありました。何かの間違いだ、間違いであってほしい、これからどうしよう、今後息子と心を通わすことが出来ない?いじめられる?仕事は?将来は?家族は?世間にどうみられる?
でもよくよく考えて気づきました。
この思いってすべて私自身に対する心配であって、息子に向けての心配ではありません。
なんて自分は、人の目を気にする、浅はかな人間なんだろうと思いました。でも正直この思いは、今でも完全に拭い去れません。
そう思うたびに、息子には悪いなと思ってしまします。
ただ、正直にホッとしたのは、言葉を覚えるのがおそい・ソワソワするなどの気になっていたことが、親の育て方のせいではなかったということです。
これについては、自閉症と診断をされる前は、自分を責めたりママを責めたりしていました。自閉症と診断をされて、腑に落ちたと言った方が適当かもしれません。
それからは、いろんな勉強会やコミュニティに参加し、本を読みあさりました。
そして気になっていたすべての事が、「おかしい?」ではなくて「特徴で個性なんだ」と思えるようになってきたのです。
この頃の自閉症の息子の特徴は、
◆開け閉めするドアに異常に興味を持っていた。
・・・スーパーのバックヤードにある、両開きのドアの前から離れなったのを思い出します。
何故そうしたいのかはわかりません。
◆耳掃除ができなかった。異常に嫌がる。
・・・小学校に入るまでしませんでした。入学前に耳鼻科でごっそり取ってもらいました。
◆トミカに興味。
・・・タイヤをずっと眺めたり、耳に近づけて音を聞くといった遊び方でした・・・。もちろん自閉症児あるあるの一列並べもしてました。
◆マネキンが怖い。
・・・これは今もですが、顔の表情でしか人の感情を読み取れないので、無表情がどのような感情が分からないんだと思います。
いわゆる普通の顔をしていると、もともと怖顔なので、『なんでパパは怒っているの?』と心配そうに聞いてきます。そんな時は、思いっきり抱きしめて安心をしてもらいます。
その時の息子の顔がホッとした、幸せそうな顔をしていると、とてつもなく可愛いなあと思うんですよね~。その顔見たさにわざと怖顔することもあり、あとで反省してしまいます。。。
上記以外にも、いろいろあったと思いますが、今後も思い出したことは、加筆していこうと思います。